くも膜下出血は突然やってきた

水頭症の症状も治まり、歩行も何の問題も無くできる所まで回復。
そして退院の日にちが決まった。

周りからは、早いんじゃないかと心配されながらの退院。

一日のうち何回か頭が痛い時間帯があるので大目の頭痛薬と、便秘ようの薬をもらい手術から23日目の12月1日に母は退院した。

元々細見だった体が、筋肉が落ちてもっと細くなっていた。
久しぶりの私服に着替え弟の運転で帰宅。

医師からは日常生活を送っていいと言われ、お風呂もOKが出ていたが
あれだけ大きな手術をした後なだけにまだまだ心配はあった。


とりあえずは家に帰り、しばらくは安静にさせて調子が良ければ少し散歩に連れていこうということになった。


たった23日の入院だったけど、とてつもなく不安で緊張の連続の日々だった。


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あれよあれよという間に、管がどんどん外れ母はどんどん身軽になっていった。
面会に行くたび驚かされた。
手術前に行った造影検査をもう一度して、きちんと動脈瘤がつぶれている事を確認。
水頭症による症状は少しだけで済んだ。
おでこの部分に少し水が溜まり触るとぷよぷよする感じ。
これも数日で収まったし、顔のむくみも取れていった。
 
食事も全部とは行かないが食べるようになり
最初は立ち上がるだけで倒れそうになり冷や汗をかいていた母が、どんどん歩けるようになっていった。

そして、退院後も社会復帰に何も問題が無いという事を証明するためのテストが始まった。
パズルや図形を使ったものなど何種類かを行った。


その結果、注意力に関してのテストが普通の人より倍以上時間がかかっている事が分かった。
リハビリ師によると、日常生活で例えば料理をする時に鍋で味噌汁片手間で煮物をしたりといった場合片方を忘れてしまい吹きこぼしたりだとか同時進行がうまくいかなかったりという事があるかもしれませんという事だった。
でもそれは普通の人レベルまで回復できる事だから、諦めないでゆっくりでいいから作業をしていくようにして下さいとの事。
その言葉を聞いてすごく安心した。

こんな大きな病気をし、開頭手術をしているんだから仕方ない
命が助かり、何も麻痺が無い事事態奇跡なのだ。





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徐々に起き上がる事が大丈夫になってきた。
少し動くと血圧が上がってしまうが、リハビリの状況は順調。

不安で不安でたまらなかった14日がようやく終わった。

頭痛に相変わらず苦しんでいるが、頭痛が無く楽な時間もあるようになり夜眠れる時間が増えたと言っていた。


尿の管をそろそろ抜こうかという話しがこの頃出始めた。
母の場合、太い血管に一本、鎖骨のあたりから心臓の近くに向かってカテーテルを一本、そして尿の管を入れていた。
太い血管とカテーテルから点滴を三本分入れていた。
あまり長い期間管を入れていると感染症の危険が高まる為、できるだけ早く抜いた方がいいらしい。
リハビリの具合を見ながら今週末か、来週頭には尿の管を抜くことになった。

一般病棟に移ってからどんどん管を抜く事になり、リハビリもステップアップし、食事も常食に変わっていきそのスピードに家族の方が不安になっていた事を覚えている。
くも膜下出血で開頭手術をしたばかりでこんなに早く治療が進んでいくことにすごく驚いた。

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主治医の先生いわく、まだ脳梗塞の起きやすい時期というのは抜けていないけれど一番のピークは越えたとのこと。

この日頭の管が抜けた。
ここから、髄液の調節を自力で行うようになる為うまく吸収されず水頭症の症状が出る場合があるらしい。
それにともなう頭痛もまだ続くとのこと。

鼻から送っていた酸素のチューブは外れた。


この頃から、会話のちぐはぐが無くなってきてはいた。


食事もほぼ常食。
食欲はあまりないから、前もって許可を貰っていたゼリーやアイスやスポーツドリンクを持っていき少しでも口に入れるようにした。


リハビリもベッドの上で足を動かす事プラス、少し起き上がる練習やベッドのわきに立ってみるものが始まった。

頭が物凄くフラフラし、血圧が上がり、自分の軸がどこなのか分からなくて倒れそうになると言っていたが一分程度リハビリ師に支えられながら立つ事ができた。



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ご飯が軟飯になり、おかずは細かく切ってあるだけでほぼ常食。
リハビリの経過は順調で麻痺も出ていない。

食欲は無いが、ゼリーなど少し食べるようになった。
頭痛は相変わらずひどいが、治まっている時も少し増えてきた。

会話は普通にできる時もあれば、ちぐはぐな時もある。
少し目をあけているとすぐ疲れてしまうようで一瞬寝て、また目を開けるという感じ。

顔のむくみはまだ取れず、パンパンな状態。

ずっとベッドの上に居る状態なので、弾性ストッキングというものを着用しているが足はものすごくむくんでしまっていて像の足のようになっていた。
ふくらはぎが痛いと訴えるようになった。
頭痛がひどいぶん、ほかの痛みは少しでも解消してあげたいけど看護師に言うと仕方の無い事だと言われた。

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